それでは改めて変更点を確認してみましょう。
■3G端末(FOMA端末)へ正式対応。Nexus 7や、iPhoneなどのSIMフリー端末で利用可能に。
これが前回からアナウンスされていた、対応機種の拡大です。サービスイン当初はLTE(Xi)対応端末のみでしか利用できず、またその内容が分かり辛いとの指摘が多数ありました。
今回の改定で、利用可能端末はIIJmioや日本通信(b-mobile)などとほぼ同等になったと言ってもいいでしょう。
なお、既存ユーザーのSIMカード変更は不要ですが、LTE端末と3G端末でAPN設定が違いますので注意しましょう。
設定方法 - OCN モバイル エントリー d LTE 980 -
■30MB超過時の通信速度を100kbpsから200kbpsへ増速!
これはまさかのサービス改定です。恐らく、予想を遥かに上回る申し込みが殺到しているのではないかと思います。この変更は、ライバルである「IIJmio高速モバイルD ミニマムスタートプラン」を意識したものであることは火を見るよりも明らかであり、恐らく、1,000円以下の低額MVNOサービスの中では最強になったと言わざるをえません。今後IIJmioがどう出てくるか見ものではありますが、今は品質を下げずに様子見を願いたいところ、、、
■ナノSIM(nanoSIM)に対応!SIMフリーiPhone5での利用が可能に。
これまた想定外のサービス改定です。以前「So-net NURO LTE」の記事でも紹介しましたが、これまでナノSIMに対応していたMVNO業者は、「IIJmio」「日本通信(b-mobile)」「So-net」「BBexcite」の4社だけでした。今回新たにOCNが追加された形になります。
OCNでは知名度の高い050IP電話サービス「050plus」を提供しており、今後は2大サービスを絡めてのサービス提供が予想されます。
■販売チャネルの拡大。NTTコムストア」「NTT-X Store」「goo SimSeller」での販売開始。更には電話での申し込みも可能に(笑)
多分、大好評なんでしょうね(笑)いきなりここまで拡大するとは思いませんでした。ちなみに、追加されたネットチョッピングは全てNTT系列です。自社でショッピングサイトをもっていると何かと便利ですねえ、、、
なお、電話申し込みは6月3日からとのことです。
・NTTコムストア
・NTT-X Store
・goo SimSeller
ザックリと変更点の解説をしましたが、現在最強のライバルであるIIJmioとの差は、通信量にあります。
OCNの場合、1日30MByteまで速度制限がなく、30MByteを超えると日が変わるまで200Kbpsに制限されます。
IIJmioのミニマムスタートプランは、現時点では常に200Kbpsで通信できるサービスですが、来月から1ヶ月500MByteまでは高速通信が可能になります。1日の制限はありませんが、1ヶ月で500MByteまでというのは、1ヶ月の合計で考えるとOCNより少ない形になります。
低額なプランはライトな使い方をするユーザーを想定したサービスです。恐らく今後はあまりサービス拡充はないと思われます。1日30MByteまでの規制を作ったOCNですが、ラートユーザーにとっては一番理想的なサービスかも知れません。
2013年5月23日:月額980円のLTE対応モバイルデータ通信サービス「OCN モバイル エントリー d LTE 980」における1日30MB超過時の通信速度の増速(200kbps)やnanoSIM対応などの機能強化について