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2013年5月2日木曜日

MVNOの仕組みと最近の事情、選択基準について(3)

今回は、MVNOを利用する場合、データ通信端末をスマホにするか?モバイルルーターにするか?を検証したいと思います。
私個人はモバイルルーター派ですが、ケースバイケースとなります。何がおすすめというわけではないですが、「こんなケースはこちらが良い」という紹介程度です。暇つぶしにご覧下さい、、、


■前置き、、、なぜMVNOを使うのか?


ズバリ節約です。キャリアが提供する高額なパケット定額を解約し、MVNOの低額データ通信に乗り換える。これ以外の理由でMVNOを使う方は、この記事を読んでも全く意味がありませんのでご了承ください、、、


■ケース1、キャリアメールを使う、今のまま携帯番号は変えたくない。


【愛着】
これは意外とネックな部分です。ずっと同じ携帯番号やメアドを使っていて愛着がある、変えるのが面倒くさい(周りに教えるのが面倒くさい)、という場合です。人間とは、過去のしがらみから抜け出せないものではないでしょうか?私もその一人です、、、

【ケース1では必ず2台持ち】
現在の契約とキャリアメールを使い続ける時点で、それ専用の契約、端末は必要となるため、2台目としてデータ通信(MVNO)専用の端末が必須となります。
では2台目をスマホにするか?モバイルルータにするか?の選択となります。

【2台目をスマホにする】
通話とキャリアメール用にメイン端末、データ通信(MVNO)用にサブ端末にする。つまりスマホ2台持ちの状態ですが、これはあまりおすすめできません。
まず大前提として、MVNOでデータ通信契約をするということは、キャリアのパケット定額オプションは解約する、わけですよね?節約目的ですよね?それ以外にMVNO契約する意味ないですよね??(苦笑)。
キャリアメールとデータ通信で端末が分かれた場合、キャリアメールはキャリア通信で別料金となってしまう訳です。

一見すると、スマホ2台の方が何かと便利そうですが、本当にそうでしょうか?
メインの端末で通話とキャリアメール、2台目の端末でデータ通信?アプリで遊ぶ?面倒くさいですね?

【2台目をモバイルルーターにする】
2台目の端末をモバイルルーターにした場合は、通話もメールもデータ通信もメイン端末で行えます。データ通信はモバイルルーター経由のWi-Fi接続のみです。
基本的に端末操作は1つだけで済みます。モバイルルーターはポケットやカバンに入れておくだけです。

データ通信だけの為にモバイルルーターを買うのはなんだかもったいない気がしますが、本当にそうでしょうか?
端末の代金はモバイルルーターの方が若干安いですし、携帯ゲームやiPodtouch、またPCでも同時に繋ぐことが可能です。
2台目をスマホにしてテザリングという手段もありますが、そこにメリットはあるでしょうか?

【こだわりの端末があればテザリング】
iPhoneとAndroidを両方持ちたいこだわり派は迷わずテザリングしかありません(笑)。

【MVNOは古い端末でもLTE通信の恩恵を受けられる。そしてキャリアの垣根も越える】
余談ですが、メイン端末が古くて3G回線(FOMAなど)しか使えない場合でも、2台目のMVNO端末がLTE対応であれば、Wi-Fiの通信速度はLTEの恩恵を受けられます。
そして2台目のMVNO回線はキャリアを選びません。auのエリアがイマイチの人はドコモで通信すれば良いのです。


■ケース2、過去のしがらみを捨てる


【端末は1つでOK】
通話、通信すべて端末1つです。メイン端末に直接MVNO契約のSIMカードを差して使いましょう。

【もはやキャリア契約が不要】
b-mobileスマホ電話SIMやSo-netのNURO LTE +Talk プランなど、通話ができる低額な定額データ通信サービスがあります。OCNの050plusFUSION IP-Phone SMARTBIGLOBEフォン・モバイルなどIP電話サービスがあります。Skype、LINEなど通話アプリもあります。
Gmailなどのフリーメール、自宅でネット回線を使っていれば、プロバイダーから発行されたメールもスマホで使えます。

携帯キャリアに縛られない場合、最安でDTIのServersMan SIM 3G 100を使えば月額490円で通話、メール、データ通信ができる時代です。
電話番号やメアドの変更に抵抗が無い人にとって、今が最高の時代を迎えています。
もちろん最安490円のプランは極論で、さすがに速度に無理がありますが、そんな中DTIは、あろうことかIP電話オプションを提供開始しました。100Kbpsの通信速度で安定した通話ができるとほざいt、、いや謳っています。

【ケース2のデメリット】
携帯キャリアにとっては、MVNOではなく直接(MNO)契約をしてほしいのが本音です。本来であれば、MVNOに移ってほしくないでしょう。直接契約を切られない為の対策が2つあります(対策かわかりませんが)。

・キャリアメールはPCからのメールをデフォルトで拒否している。
これは、相手の話です。こんなにわずらわしい話はありません。自分がキャリアメールをやめて、例えばGmailから相手のキャリアメールに送っても拒否られていることが多いと言うことです。
もちろん、この設定は解除が可能ですが、未だにデフォルトは拒否であることに変わりはありません。
キャリアメールからPCメールに変える前に、相手にメアドの変更を伝え、更にはPCメールの受信拒否解除のお願いをしなければならない。とても面倒くさい。

・050IP電話からは緊急番号への発信ができない。
110、119など緊急番号ではかけられません。またフリーダイヤルも殆どかけられません。
大昔、050IP電話から緊急番号へ発信できるようにするという提案が持ち上がりましたが、その後立ち消えとなったようです、、、

そんなデメリットに負けずチャレンジする人は、理想的な人生が待ち受けていることでしょう。

まあ、通信も通話も現代社会では重要なライフラインとなっています。あまり節約しすぎると業者側でライフラインの維持ができなくなりますので節約はほどほどにしましょう、、、(苦笑)。