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2013年4月18日木曜日

NURO LTE So-netから新しいドコモデータ通信(MVNO)サービス登場。低額プランやTalkプランなど豊富なラインナップ。nanoSIMも提供有り。

So-netから新しいドコモMVNOサービスの登場です。So-netは以前からドコモMVNOサービスを提供していましたが、今回新たに光回線接続サービス「NURO」を提供すると共に、データ通信サービスをNUROのサービスとして一新しました。今までは、データ通信サービスがあまり目立っていませんでしたが、今回はかなり印象が違います。「高速」「低速」「低速&通話可能」と多彩なラインナップです。他社との違いを比較してみたいと思います。



SONYはいつもこうです。革新は突然やってきます。
まずは「NURO」公式サイトをご覧頂きましょう。
http://www.nuro.jp/

TOPページでは近未来的な映像コンテンツと共にサービスの紹介があります。
NUROはSo-netのインターネット・サービス・プロバイダー事業では無く、なんと自前の光回線を使ったインターネット回線と接続事業の融合したサービスです。回線も速く、フレッツより安い。自宅の固定回線乗り換え候補として検討の価値大と考えております。本題と大きく外れておりますがご了承下さい。

さて、今回NUROのモバイルデータ通信サービスとして始まった「NURO LTE」ですが、前述の通り「高速」「低速」「通話可能」と多彩なプランがあり、通話可能タイプはこれまで日本通信(b-mobile)の独壇場だったわけですが、その牙城を崩すべく参入となります。


プラン名称 ライトプランハイスピード
プラン
ハイスピード
Vプラン
+Talk プラン
事務手数料 3,150円3,150円3,150円3,150円
月額料金 980円 4,980円
(6,060円)
3,800円
(4,880円)
2,310円
通信速度(LTE)
下り/上り
150Kbps/
150Kbps
112.5Mbps/
37.5Mbps
112.5Mbps/
37.5Mbps
150Kbps/
150Kbps
通信速度(3G)
下り/上り
150Kbps/
150Kbps
14Mbps/
5.7Mbps
14Mbps/
5.7Mbps
150Kbps/
150Kbps
通信量規制 500MByte/3日500MByte/3日
(5GByte/1ヶ月)
500MByte/3日
(5GByte/1ヶ月)
500MByte/3日
プロトコル規制 なしなしなしなし
PAP認証 対応対応対応対応
SIMタイプ 標準
マイクロ
ナノ
標準
マイクロ
ナノ
標準
マイクロ
ナノ
標準
マイクロ
ナノ
違約金 1年/3,150円
(2ヶ月お試し)
なし2年/9,975円1年/3,150円
(2ヶ月お試し)


■「ライト」「+Talk」はチャージが可能。


チャージとは、IIJmioやb-mobileにもある従量課金オプションで、チャージ分だけ高速通信が可能になるというもの。
チャージした際の高速通信については通信量規制の記載が無いですが、ハイスピートプラン同等と考えると、「500MByte/3日」の規制は恐らくあると思われます。
因みにIIJmioだと従量課金した際の高速通信に規制はないです。
購入単位は「100MB」「500MB」「1GB」単位の購入となり、1ヶ月で合計3GBまでチャージ可能となります。
購入したチャージ分の有効期限は「購入月を含まない3ヶ月後の月末まで」との事。1月にチャージした場合、4月末までという事ですね。

チャージ名称 データ量チャージ金額
チャージ(100MB) 100MB525円
チャージ(500MB) 500MB2,205円
チャージ(1GB) 1GB3,990円


■好例3日間の通信量規制は500MBまでと若干緩い。


流石です。「NURO」の名を汚さぬ余裕のある規制。王者の貫禄を感じます。
以前提供していた「So-net モバイル 3G」は、3G/LTEエリア共に最大速度14Mbps、3日間の通信量規制は190MByteまでと、ベビーユーザーを寄せ付けぬ強固な規制をしており、違った意味で王者の貫禄が漂っていましたが、、、
以前のSo-netは規制を厳しくすることで、安定したサービスを提供しており手堅いイメージでした。
今回規制を緩めた事でどんな影響が出るのか?安定したサービスが提供できるのか?見ものです。


■「+Talk」はb-mobileの「スマホ電話SIM データ通信オプション月額定額980」と同等。若干メリット有りだがチャージには注意が必要。


「+Talk」は月額2,310円に対し、「スマホ電話SIM データ通信オプション月額定額980」は2,060円と若干基本料金で負けていますが、+Talkには無料通話500円分がつきます。これはスマホSIMにはないサービスです。細かいですが、毎月250円分以上の通話をするなら+Talkの方がお得ということになります。

ただし、チャージについては注意が必要です。
とちらもチャージが可能ですが、スマホSIMには、チャージ以外に低額のデータ通信オプションが3種類あります。
+Talkで1GBのチャージをするのであれば、「データ通信オプション月額定額1980」を選んだ方が安くなります。
+Talkで1GBのチャージをした場合、月額料金は6,200円と跳ね上がりますが、「スマホ電話SIM データ通信オプション月額定額1980」にした場合、月額料金は3,060円です。倍以上の差がつくのでご注意を。


■ナノ(nano)SIM対応でSIMフリーiPhone5での直挿しが可能。


現時点でナノSIMに対応している端末はiPhone5のみであり、これを意識したサービスとなっています。もちろん+Talkで通話もOKです。
因みにナノSIMを提供している業者は今の所「IIJmio」「b-mobile」そして「NURO」の3社のみです。
きめ細かいサービスは好印象ですね。


■プランによって違約金が違います。


ハイスピードは違約金なし、ハイスピードVは2年縛りで違約金9,975円、ライトと+Talkは1年縛りで違約金3,150円と細かく分かれていますのでご注意下さい。
尚、ライトと+Talkは契約月含め最初の2ヶ月は違約金なしで解約可能なお試し期間となっています。つまり3ヶ月目~12ヶ月目の間だけ違約金発生ということですね。


■「ハイスピード」「ハイスピードV」は端末の購入が必須!月額料金に注意が必要。


高速プランですが、NUROが提供するモバイルルーター「FS010W」の購入が必須です。これの割賦料金が毎月1,080円上乗せされる為、実際の月額料金はハイスピードが6,060円、ハイスピードVが4,880円となります。これが30ヶ月続くので注意しましょう。
私は個人的に高速プランには興味がないです(笑)。

さて、NUROが提供する怪しい?モバイルルーター「FS010W」ですが、中々のキワモノガジェットです。
機種は違いますが、「OCN モバイル エントリー d LTE 980」でも富士ソフトのモバイルルーターを提供しています。
機能性も充分で、市販されていれば購入を検討したい一品です。

モバイルルーターを使うと、常に持ち歩く端末が増えるというデメリットがありますが、前回の記事「OCN モバイル エントリー d LTE 980 NTTコミュニケーションズから新サービス開始。IIJmio 高速モバイル/D のライバルとなるか?」 でお伝えしたように、「FOMA端末で使えない!」という余計な心配が要らなくなります。まあNUROはFOMA端末対応なのでその心配はありませんが(笑)。

因みに「FS010W」を使ったWi-Fi接続時の最大速度は72Mbpsに制限されますのでご注意を。


■「ライト」「+Talk」は端末の購入ができません!(笑)


高性能なモバイルルーターが買えないというよく分からない制約です。何故なのでしょうか、、、(苦笑)


さて、だいぶ細かく見てきましたがいかがでしょう?基本料金だけ見ると、どのMVNO業者も対して変わらないわけですが、オプションや細かい部分を比較していくと全然違いますね。自分にはどれが一番理想的なのか?よく考えて選択しましょう。混沌としたMVNOのサービスを使うには覚悟が必要です、、、