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2012年11月25日日曜日

MVNOの仕組みと最近の事情、選択基準について(1)

仮想移動体通信事業者(かそういどうたいつうしんじぎょうしゃ、Mobile Virtual Network Operator, MVNO)は、携帯電話やPHSなどの物理的な移動体回線網を自社では持たないで、実際に保有する他の事業者から借りて(再販を受けて)、自社ブランドで通信サービスを行う事業者のこと。対義語として、自社網をMVNO事業者に提供する側を、移動体通信事業者 (MNO)と呼ぶ。(参考:Wikipedia

さて、これだけ聞いてもピンとこない人が多いでしょう。ここから先は、私が勝手に解釈して適当に例えた文章であり、その正確性など一切保証されないものです。興味のある方だけどうぞ・・・



MVNOというのは、「通信事業者」から回線を間借りして、独自のプランを作ってサービスを提供するということ。ここでいう通信事業者とは、国内ではdocomo、au、SoftBank(EMOBILE、DTI)の事です。インターネットの世界で例えればインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)と似ています。日常生活で例えればカクテルのようなものです。

ISPは、インターネット接続業者のことで、大手ではOCN、@Niifty、BIGLOBE、So-netなどが有名でしょうか。これらの業者は、NTTが提供する回線を使ってサービスを展開しています。最近では、ISPがMVNOを提供してるケースが増えておりますが、ISP事業とMVNO事業は全く違うサービスと考えたほうが混同しないかも知れません。

先ほど、MVNOはカクテルのようなものと例えました。この例えに正確性など微塵もありませんが、「なんとなくそんな感じ」程度にふんわりと理解できいれば良いかと思います。カクテルはまずベースとなる酒があり、それを色んな飲み物で割って作られる酒ですね。ここで言うカクテルは、例えばサントリー山崎です。高いのであまりい飲んだことはありませんが(苦笑)。これを使ってカクテルを作り提供するBARがあるとします。ここでいう「サントリー山崎」というかサントリーが通信事業者であり、BARはMVNO事業者、カクテルは様々な料金プランと言えるでしょう。

・サントリーが提供する山崎を、BARがカクテルとして提供する。
・通信事業者が提供する回線を、MVNO業者が独自プランとして提供する。

BARが日本中に存在するように、MVNO業者もたくさんあります。
b-mobileを筆頭に、IIJmio、BIGLOBE、@Nifty、ぷらら、So-net、DTI、最近では楽天なども参入しています。

上記は主にdocomoやEMOBILEの回線を使ったMVNO事業者ですが、WiMAXだと少し毛並みが変わり、こちらはヤマダ電機やヨドバシ、ビックカメラなどの家電量販店が参入しているのが特徴です。家電量販店については、ただの代理店では?という気がしないでもないですが、一応独自のプランがあり、本家UQ WiMAXより安く使えるなど、一応はMVNOの扱いでも良さそうです。

さて、現状のMVNO事情についてですが、auとSoftBankの回線を使ったMVNO業者といのは聞いたことがないです(あるかも知れませんが)。また、この2社については、通信事業者でありながら、他社のMVNO事業も展開しています。

最近auのスマホで使えるWiMAXですが、実はKDDIとしてのMVNO事業です。もちろん、KDDIはUQ WiMAXの大株主であり、個人的には子会社でいいんじゃないいかと思っていますが(笑)、まあ位置づけとしてはそういう感じです。

SoftBankについても、先日合併報道があったEMOBILEのMVNO業者として、サービスを提供していました。これは、恐らく自社の不安定さを解消するためのものでしょう。

話がそれましたが、MVNOについてふんわりと理解できたでしょうか。ではMVNOを選ぶ基準は何か?ということになりますが、続きはまた次回ということで・・・

MVNOの仕組みと最近の事情、選択基準について(2)